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中古物件をリフォームする方がコスパは上?

2019年05月22日

お住まいを購入するときには大きく分けて二つの選択肢があります。まずひとつは、最新式の家電や水回り設備などを備えた新築住宅を購入するというものです。これは従来から戸建て住宅を入手する方法として主流のものでした。その時々の最新式の設備や外壁やエクステリアなどのデザイン性や、生活動線を意識した間取りなどもカスタマイズできる等のメリットが意識されて、新築物件を購入することが当然の前提とされてきた感があります。そのため従来は築年数が経過した中古物件を購入することは、さほど活発に行われることはなかったのが事実です。

ところが少子高齢化が進行し、世帯構成員数が大きく現象するなど社会情勢の変化を受けて、中古住宅市場も変貌を遂げつつあります。あえて中古物件を安い値段で購入して、その後に費用をかけてリフォーム工事を追加することで、築年数が経過している場合でも最新式の設備を備えた居住性能の高い住宅へと生まれ変わらせるスタイルを選択する方が増加しているのです。大掛かりなリフォームになるので、費用はかなり必要になりますが全体でみればコスパがすぐれたリフォームも可能です。

中古物件の改修でオーダーが多いのは、キッチンや風呂場・トイレなどの水回りや耐震性能や壁紙やクロスの貼り替えなどです。キッチンや風呂場などのいわゆる水回りは、日々大量の水を消費する箇所なので、皮脂汚れや洗剤カス・食材カスなどが配管に詰まってしまって悪臭の発生源になっていたり、特段の不都合が生じていなくても設備の劣化や老朽化が目立つので、リフォームで設備を一新すれば、見た目も使い勝手も飛躍的によくなるので、リフォームのニーズが高いようです。

また築年数が古いと、現行の耐震性能を充たしていないことは、珍しくありません。地震大国日本ではいつ大地震が発生してもおかしくないことから、耐震性能も含めたリフォーム工事の需要が高くなっている訳です。
中古物件で新生活をはじめるとなると、内装部分の劣化は否みようがありません。壁紙やクロスなどはたばこのシミやにおい・各種の生活臭が染み込み、臭いの発生源と化していることもあるため、壁紙を交換することで装いを一変させることの需要も大きいようです。

しかしながらコスパは新築に比較して良いとは限りません。そしてリフォームを前提に中古物件を購入するなら担当者に要相談です。中古物件の構造や間取りなどからリフォームが困難なこともあるからです。そのため不動産会社の担当者などに、どこまでリフォームが可能であるかという点は要相談事項といえるでしょう。